JJUG CCCに行ってきた&オライリーのSafariはいいよ

先週の土曜日(5/26)に、JJUG CCC 2018 Springに行ってきました。 今までは、だいたい夕方に力尽きて退散していたのですが、懇親会LTに申し込んでいたこともあって、初めて最後までいました。

初めてといえば、JJUG CCCでは初めてアンカンファレンスにも参加してみました。 今回のテーマは以下の通りで、全部出てみたかったのですが、ほかに聞きたいセッションがあったことから、3回目の学習の話だけ参加しました。

時間 ハッシュタグ テーマ
14:30-15:15 #ccc_uc1 最近の開発事情 / JDKのバージョン選択について
15:45-16:30 #ccc_uc2 Javaの話(非同期処理、メモリ管理、好きなところ)
16:45-17:30 #ccc_uc3 学習の話(情報収集、教育、欲しい記事)

情報収集どうやってる?

このアンカンファレンスは、情報収集をどうやっている?という話から始まりました。大まかに「Web(SNSを含む)」「書籍」「人(勉強会を含む)」という切り口で、参加者の傾向や意見を聞く、といった感じだったのですが、その中で、「書籍」に関連して、オライリーがやっている英語の技術書読み放題サービスであるSafariのことがあがり、私も少しSafariについて話をしました。

Safariは、オライリーの本に限らず、膨大な技術書(技術書以外もあるけど、技術書の充実度が高い)が読み放題のサービスです。また、各種技術が学べる動画コンテンツがあったり、日本在住者だと時差の関係で利用しにくいですが、Live Online Trainingがあったりと、ソフトウェアエンジニアの学習コンテンツとしては非常に充実しています(英語ですが)。元々、「Safari Books Online」という名前で始まったサービスで、私も書籍を中心に利用してきましたが、サービスの紹介ページを見ると、今はどちらかというと動画やLive Online Trainingの方を推しているように見えます。

私の場合、もう10年近くこのサービスを使っており(改めて調べてみたら2010年にトライアル利用を始め、2011年に正式入会していたようです)、自分の中ではなくてはならないものになっているのですが、アンカンファレンスの場では、割と「そんなサービスあるんだ」という感じで、あまり知られていないんだなと実感しました。

ということで、ちょっとSafariのサービスについて紹介してみようと思います。

Safariのサービス

書籍

私の場合、一番利用しているのは、やはり書籍読み放題です。普通に買うと1冊数千円はする技術書が読み放題ですから、本を継続的に買う人であれば楽に会費の元はとれます。オライリーの本はもちろんのこと、ManningのIn Actionシリーズなど、めぼしい技術書はたいていそろっていると言ってよいと思います。ただし、Manningの新しい本が見つからなかったり、ここでは見つからない本もあります。

ちなみに、今日の段階では、今年の3月に出版された「Unity in Action, Second Edition」は見つかりませんが、 出たばかりの「Redux in Action」(電子版が5月発行、紙は6月)が登録されていたりして、どういう基準で登録されているのかはよくわかりません。

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気軽に新しい本に手を出せるのがいい

ちょっと気になる技術書を片っ端から買おうと思ったらすぐに1万円を越えてしまうので、ある程度厳選して買うことになると思います。 その点、Safariのような読み放題サービスであれば、仮に外れであっても読むのをやめればいいだけなので、非常に気軽に手が出せます。

ちなみに、私も、全ての本を英語で読むのは辛いので日本語の本も買いますし(コードが多い本は英語でもいいけど、文章が多い本はやはり辛い)、 英語の本であっても紙で持っていたいということでSafariである程度読んだ後で紙の本を買ったこともあります。

Early Release

Safariのサービスの特徴として、「Early Release」という未出版の本が読めるという点があります。たとえば、以下の画面は、8月発行予定の「The Site Reliability Workbook」という本のページになります。

よく、訳書だと翻訳の時間の分だけ情報が遅いという点が指摘されますが、こういったサービスを前提にすると、英語で情報収集するのと日本語でするのでは、さらにタイムラグがあるということになります。

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動画コンテンツ

Safariは動画コンテンツも充実しています。たとえば、以下の画面は「Automation in AWS with CloudFormation, CLI, and SDKs」という トレーニングコースの動画ですが、全部で11時間に及ぶ長時間のコンテンツです。

もっと短いコースも含め、様々な技術要素のトレーニングコンテンツが用意されています。

また、オライリー主催のカンファレンスの動画も見ることができます。

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Live Online Training

上にも書きましたが、SafariにはLive Online Trainingもあります。これは、リアルタイムで視聴できるオンライントレーニングコースで、サービスの紹介ページでも、「Get real answers from real experts—in real time.」と、リアルタイムで講師に質問ができることをうたい文句にしています。

ただし、以下の画面にもあるとおり、日本時間では深夜に及ぶため、なかなか受講するのは容易ではありません。私も受講したことはないです。

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というわけで、Safariのサービスについて簡単にまとめてみました。